航大OBが教える!航大生のちょっと特殊な就職活動!!①

航大生活
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今回は航大生のちょっと特殊な就職活動についてお話しします。

航大生の就活

過去の就活方法

ベテラン航大教官やエアラインの機長が

まだ航大の学生だったときは

存在する日本の航空会社をすべて受験していました。

(今より会社の数はウンと少なかったです)

そして中には

すべて受かった人。

すべて落ちてしまった人。

大手のみ受かった人。

など人によって極端な結果もあったそうです。

すべての結果を一気に伝えられた後

同期同士で人生の話し合いが始まります。

ここで重要視されるのは

本人の希望ではなく

如何にしてより多くの人数がパイロットとしての行き先を確保できるかだったそうです。

航空会社の母数とそんな事情もあり

半数以上がパイロットの道以外に進んでいました。

因みに当時の航大の倍率は30倍くらいあったそうです。(教官曰く)

そんな厳しい時代と比較すると

私たちはエアラインパイロットになる上で

とても恵まれた環境下にいます。

現在の就活方法

少なくとも2020年から過去5年間はこれから紹介する就職活動の方法でした。

噂では近々、航大の就活の方法も変わるみたいですが

それはどうなるかわかりません。

航大生が準備するもの

一般的に準備すべきエントリーシートなどを除けば

  • ライセンスと技量
  • 気合い

大学生の就活で買うようなリクルートスーツはいりません。

航大の制服で就職活動を行います。

リクルートスーツを買わなくて済むのは

かなり助かります。

準備すべきものをそれぞれ見ていきましょう。

ライセンスと技量

ライセンスと技量は言うまでもありません。

会社は約2年にわたる訓練の成果を

就活のフライトで判断します。

気合い

そして気合いも見られています。

航空業界は体育会系のノリの所が多いです。

面接や飛行試験の際に気合いがなければ

入社後の社会人生活、訓練生活、パイロットとしての生活を不安視されることもあります。

元気もなく弱々しい人は会社から取られないでしょう。

元気で気合いを持っていることは

航大生の特徴であり長所です。

就活の流れ

大まかな流れとしては以下の通りです。

  1. 会社説明会
  2. エントリーシート提出
  3. 筆記試験
  4. 面接
  5. 航空身体検査
  6. 飛行適性検査
  7. 英語面接
  8. 役員面接

それぞれについて具体的に見ていきましょう。

会社説明会

現在航大生を採用している航空会社

今後航大生を採用したいと思っている日系の航空会社

が説明会を開いてくれます。

説明会は宮崎本校でフライト学生(フライト過程の学生)を対象に行われます。

学生はすべての説明会に参加します。

会社にも寄りますが

説明会の後に懇親会を開いてくれるところもあります。

この懇親会では説明会で出来なかった会社への質問

や懇親会を通して実際の会社の雰囲気を知ることができます。

日々訓練に明け暮れる学生にとっては

自分の一歩先の未来を見られる良い機会であり

次の訓練にもより熱が入ります。

エントリーシート提出

エントリーシートは会社の志望理由など

至って普通の就活と同じです。

ただしそれに加えて様々な資料が必要となる点が

少しだけ大変です。

飛行経歴書やライセンスのコピー、フライトログのコピーなどです。

筆記試験

筆記試験はCABやSPI、MMPI、性格適性検査など

数種類の試験を受けることになります。

筆記試験ができるのは当たり前なので

重要視されるのは性格適性検査だそうです。

この検査も社風に合っているかの判断材料にされます。

面接

面接試験は至って普通です。

会社によっては面接とグループディスカッションを

行うところもあります。

質問内容は概ねエントリーシートに沿って聞かれます。

飛行適性検査

この項目は結構重要視されています。

それはそうですよね。

これまでの訓練の成果なのですから。

会社によって

実機で行うところと

シミュレーターで行うところ

があります。

内容も様々ですが、シミュレーターを使う多くの会社でイレギュラーな状況を模擬したことをやらされます。

なかなかハードです。

この試験ではイレギュラーなことを通して

対応力と正確性、定時性など

多くのポイントが見られています。

試験官は会社のベテラン機長が担当されるので

緊張度合いが半端じゃありません。

飛行適性検査とは?

航空身体検査

基本的には航空身体検査に通っていれば受かります。

航大の身体検査基準よりは優しめです。

ただANAやJALなどの大手航空会社は

国土交通省から認可された独自の航空身体検査基準を

持っているので難しいです。

ANAだと眼科の項目だけでもかなりの数があり

国際線を飛ばせる身体かどうか見られている

ということを聞いたことがあります。

(真偽は定かではありません。)

航空身体検査の概要

英語面接

こちらはANA、JALのみの実施になります。

日本人の英語の先生みたいな人とマンツーマンで

面接を行います。

会話の内容も大事ですが

英語での対応力が重要視されます。

同じ言い回しを異なる単語で

言い換えるのも好まれるそうです。

役員面接

ここまで来れば相当変なことをしなければ

合格できます。

最後まで気は抜かず

全力で熱意を伝えましょう!!

航大生のちょっと特殊な就活②

次はどのような順番で採用活動が行われていくのか

航大生はどのくらいの人がどこの会社に就職しているのか

この2点について見ていきます。

航大OBの教える!ちょっと特殊な就活!②

現役パイロットが投稿する動画(Michael Airさん):こちらの方はパイロットへの疑問などに関する結構面白い動画を出されています。投稿者は東海大出身の方ですが、パイロットの生活や私大の訓練生活を知り上ではかなり役に立つと思います。

コメント

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