続いて飛行適性検査のお話しをします。
飛行適性検査
飛行適性検査
飛行適性検査とは何か?
人によっていろいろ見解があると思いますが私は
・一点集中ではなく、バランス良く色々なことを把握し修正しながら、求められる状態を作っていくということ
・一回目よりも二回目の方がうまくいくというプログレスも求められる
・飛行中に求められている状態と誤差が生じたときに直そうとする行動
この3点が飛行適性だと思っています。
つまりこの3点を意識して試験に取り組めば合格できます。
飛行適性検査の歴史
以前は実機に乗って飛行適性検査を行っていましたが、現在はシミュレーターで実施されています。
因みに航空学生は依然として実機で行っているみたいです。
では実機試験とシミュレーターの試験、それぞれのメリットについて見ていきましょう。
実機試験のメリット
・実際に空中に上がるので上空における受験生の挙動を把握できる(上空に行くと人は馬鹿になる)
・身体的な感覚も判断材料として入れられる
シミュレーターのメリット
・天候に左右されないため平等な判定ができる
・値段が安い
まだまだあると思いますがそれぞれにメリットがあり、航空大学校は平等な試験と時間の短縮、費用削減のためにもシミュレーターを使用しているわけです。
試験の流れと内容
試験概要
こちらの情報はあくまでやや古い情報になってしまうので参考までに確認してください。とは言ってもシミュレーターがボナンザからシーラスに変わるだけだと思われるので内容はほぼ一致していると思われます。
流れ
・控室で本人確認をする際に入学希望月を記入した用紙を提出し、受験番号が書かれたピンバッチを渡されます
・受験の大まかな流れが説明された後、シミュレーターの案内ビデオを見るために移動します
・シミュレーターの案内ビデオを見ます
・案内ビデオが終わった後、三人一組でシミュレーターの部屋に行き、試験官と科目の確認をします
・その後自由飛行の時間が3分もらえます
・2課目の試験をします
・2課目を合計2回行います
内容
シミュレーターの案内ビデオの内容は
計器の説明、操縦の仕方、ピッチ・バンク・ヨーの意味と操作方法、ピッチ0°の合わせ方、試験項目の説明
が説明されます。メモは取っても良いと言われますが、結構早いので重要なポイントのみ記入するように意識して下さい。
課目内容は
直線飛行と右旋回飛行です
直線飛行は
- ピッチ+5°で30秒間上昇
- ピッチ0°で30秒間飛行
- ピッチ-5°で30秒間降下
- ピッチ0°で30秒間飛行
その間に計算問題や質問をされます
注意点は
- 操縦の優先順位が一番高いことを意識する
- 操縦桿を動かしすぎない
- 操縦桿は軽く握る
- 特に姿勢を変えるタイミングでバンクを入れない
- ずれても丁寧に修正する
右旋回飛行は
- 右バンク30°を270°保持する
同じくその間に計算問題や質問をされます
注意点は
- 操縦の優先順位が一番高いことを意識する
- 旋回時にピッチが下がりやすい
- 操縦桿は軽く握る
- ズレは丁寧に修正する
飛行機を操縦する上で最も大切なのは「Fly First」
つまり操縦の安定が何より優先順位が高いということです。
まとめ
操縦適性検査で大事なのは
「Fly First」と「一回目の失敗を改善するプログレス」
これさえできれば確実に合格できます。
コメント
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