知られざる!航大生の日常!後半!

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知られざる!航大生の日常!前半!

前回は入寮してから宮崎座学~帯広フライト課程までの生活を振り返りました。

今回はその続きになります。

帯広の地獄を乗り越え、再び宮崎の地に降り立った後から卒業まで見ていきましょう。

航大での過ごし方

航大で学ぶことはザックリとこんな感じです。

入学志望の方へ-教育訓練の内容-独立行政法人航空大学校

それでは見ていこう!

プロになるための事業用操縦士課程。

宮崎フライト課程

毎日部屋長さんたち(部屋の先輩)の背中に憧れていた自分たちも

少しは大きくなって帯広の地から戻ってきました。

(航大では部屋の先輩=部屋長さん、部屋の後輩=部屋っこ、と呼びます)

帯広から戻ってきた私が最初に思ったのは

「宮崎、トラフィック多っ!!」でした。

ちょっとはフライト学生になった気がしますね(笑)

私達はちょうど過渡期だったので

帯広はSR22(シーラス)で宮崎ではA36(ボナンザ)に乗りました。

つまりサイコロは振り出しに戻ったわけです(-_-;)

でも自信がありました。

帯広で70時間近くフライトしてきたという経験から

もたらされる自信が。。。

しかしその自信も離陸直後、一瞬で消されました。

同じ単発の小型機でも結構違うんです。

でも何より違うのはプロとアマの考え方でした。

インコ
インコ

プロとアマ~?

それって美味しいの~?

これまでの帯広課程では

自家用操縦士相当の技量を身に着けるために

訓練をしてきました。

しかしここ宮崎では

事業用操縦士を育成します。

具体的に何が違うか?法律を見ていきましょう。

事業用操縦士

一 自家用操縦士の資格を有する者が行うことができる行為。
報酬を受けて、無償の運航を行う航空機の操縦を行うこと。
三 航空機使用事業の用に供する航空機の操縦を行うこと。
四 機長以外の操縦者として航空運送事業の用に供する航空機の操縦を行うこと。
五 機長として、航空運送事業の用に供する航空機であって、構造上、一人の操縦者で操縦することができるもの(特定の方法又は方式により飛行する場合に限りその操縦のために二人を要する航空機にあっては、当該特定の方法又は方式により飛行する航空機を除く。)の操縦を行うこと。

自家用操縦士

航空機に乗り組んで、報酬を受けないで、無償の運航を行う航空機の操縦を行うこと。

ここで注目してほしいのは下線が引いてある所です。

特に報酬を受けて

or

報酬を受けないでということが

重要になっていきます。

どういうことかというと

事業用操縦士は

会社のような機関を通してフライトタイムに則った金銭を受け取ることができる

ということになります。

つまり法律や規定を深く知っていることは当然として

需要があれば何とかしてそれに答えなければなりません。

そのためにいざというときの選択肢を持っていなければなりませんし

法律や規定の範囲ギリギリを責めつつ

安全を担保した状態を保たなければなりません。

技量も知識も精神も肉体もより高いレベルに持っていく必要があります

事業用操縦士を目指すというのはそういうことなのです。

一方で

自家用操縦士は

フライトで金銭を受け取れず

自分の好きな時にフライトすれば良いということになります。

知識も技量も最低限あれば良いという具合です。

なのでただ空を楽しみたい人は自家用操縦士までで良いと思います。

以上の事から

事業用操縦士を目標とする宮崎フライト課程は

帯広フライト課程とは大きく変わることになります。

ハードな毎日を送ることになりますが

何となく飛んでいたときとは大きく変わり

フライトの魅力を感じることができます。

宮崎フライト課程での目玉は多くありますが

その中でも3つ挙げると。

二生地ソロ

一人で他空港(主に九州地方)まで飛行し

一日に2つの他空港に行くというものです。

これは生涯最後のソロフライトになると同時に

帯広課程から宮崎課程までの一つの集大成でもあります。

最高に気持ちの良いフライトです。

540㎞フライト

540㎞フライトは事業用操縦士の資格を

取得するために必要な受験資格となっています。

出発空港から直線で2つ以上の空港を結んで

最後は元の空港に戻ってきて

その合計距離が540㎞以上になる必要があります。

宮崎からだと中国地方や四国地方に行くことになります。

(最近は色々あって九州地方だけになることもあるみたいです。)

日々の訓練で行くことのない空港だけあって新鮮であり

基礎が身につけばどんな空港でも同じように飛行できるということや

空の魅力を改めて感じることが出来ます

また地域の名物も食べることができるので

ちょっとした遠足気分でもあります。

宮崎ファイナルチェック

これまでの訓練の成果を遺憾なく発揮する場です。

3日間に掛けて行わる試験で

これに受かれば晴れてプロになれます。

約1年半におよぶ航大生活はこの資格を取得するために

やってきたようなものです。

これまで培ってきた同期との絆を信じ

最後まで一人も欠けないように支え合います。

この免許に合格したとき

多くの訓練生たちは泣き崩れます。

そしてそんな泣き崩れている同期を見て

こっちまで泣いてしまう。。。

青春ですね。

仙台フライト課程

牛タン 仙台 旨い

プロになって自信を付け、仙台課程は始まります。

仙台課程はこれまでに比べれば

生活面で楽になります。

これまであった殺伐としている空気感もなく

防大でいうところのやっと人間になれた(笑)みたいな感じです(笑)

ここで仙台フライト課程の訓練機をご紹介します。

これまでは単発エンジンのボナンザやシーラスといった飛行機でしたが

仙台では多発エンジン(ここでは2つ)のバロンという飛行機に乗ります。

ビーチクラフト G58 バロン 多発機 仙台

見た目はそこまで変わりありませんが

エンジンが2つになっただけあり

パワーがかなり大きく安定感は増します。

またマルチクルーの考え方に基づいて訓練を進めていくので

フライト中のコミュニケーションが重要になってきます。

そしてこの機体を使って

2つの免許を取得します。

仙台のメインイベントは3つです。

多発の免許取得

計器飛行証明の取得

・そして就職活動

それではそれぞれについて見ていきましょう。

多発課程

この免許を取得すると

エンジンが2つ以上の機体を操縦できるようになります。

エンジンが二つあると多くのメリットがあります。

最も大きなところはフェールセーフ設計である点です。

片方のエンジンがアウトになっても

もう一方があれば墜落の可能性もかなり軽減されます。

そして次の免許である計器飛行証明は

事業用のライセンスにつく形になるので

先に事業用操縦士の免許を

単発から多発にする必要があるのです。

プロとしてより高い知識と技量が求められます。

計器飛行証明

計器飛行証明を取得すると

雲の中でもフライトをすることができるようになります

これまでとは全く異なった飛び方をすることになりますが

こちらの詳しいことはまた後日お話しします。

雲は綺麗に見えますが

入ってしまうと気流の乱れや着氷があり

不確実な状態になります。

雲に入る前にはその雲がどのようなものかも

把握しておく必要も出てきます。

もし雲に入った場合には計器盤だけを頼りに飛行しなけらばならず

その際に計器飛行の免許は必要になります。

就職試験

就職試験について以前の記事にまとめてあるので

そちらを参照ください。

航大生のちょっと特殊な就職活動!

まとめ

航大生活は大変なこともありますが

課程ごとに乗り越えていかなければならないことが明確で

目的意識を持って努力することができます。

そして同じ目標を持った同期が隣にはいるので

毎日切磋琢磨で頑張ることができます。

私も一人だったら卒業は愚か、免許も取れなかったと思います。

航大には一生忘れることのできない充実した日々が待っているので

ぜひ頑張ってください!!

応援しています。

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